PIXUS TS5430とTS3330は、キヤノンの人気インクジェットプリンターのエントリーモデルです。
どちらも家庭用プリンターとして手軽に使えるモデルですが、価格や機能、印刷品質に違いがあります。
この記事では、それぞれの特徴を比較し、どちらが自分に合っているのかを解説します。
PIXUS TS5430とTS3330の基本スペック比較
まず、両モデルの基本的なスペックを比較してみましょう。
項目 | PIXUS TS5430 | PIXUS TS3330 |
---|---|---|
発売時期 | 2021年 | 2019年 |
プリント方式 | インクジェット(4色ハイブリッドインク) | インクジェット(4色) |
最大解像度 | 4800×1200dpi | 4800×1200dpi |
給紙方式 | 後トレイ/前面カセット | 後トレイのみ |
対応用紙サイズ | A4、B5、A5、L判など | A4、B5、A5、L判など |
自動両面印刷 | 対応 | 非対応 |
Wi-Fi接続 | 対応(5GHz & 2.4GHz) | 対応(2.4GHzのみ) |
液晶画面 | 1.44型カラー液晶 | 7セグメントLED |
このように、PIXUS TS5430のほうが機能面で優れている部分が多いことが分かります。
次のセクションでは、価格面での違いを詳しく見ていきましょう。
PIXUS TS5430とTS3330の価格比較
価格は、プリンターを選ぶ上で重要なポイントです。
現在の市場価格(2025年2月時点)を比較すると、以下のようになります。
- PIXUS TS5430: 約13,750円(税込)
- PIXUS TS3330: 約9,350円(税込)
PIXUS TS5430はTS3330よりも約4,400円ほど高い価格設定になっています。
しかし、その分自動両面印刷やWi-Fi 5GHz対応、液晶画面の搭載といった機能が充実しています。
一方で、TS3330は低価格で基本的な機能を備えたシンプルなモデルです。
「とにかく安くプリンターを導入したい」という人には、TS3330が適しているかもしれません。
PIXUS TS5430とTS3330の機能比較
前回の記事では、PIXUS TS5430とTS3330の基本スペックや価格の違いについて解説しました。
今回は、機能面の違いに焦点を当て、それぞれの特徴を詳しく比較していきます。
1. Wi-Fi接続とスマホ対応
最近のプリンターでは、スマホやタブレットと接続して簡単に印刷できるかどうかも重要なポイントです。
両モデルのWi-Fi接続機能を比較すると、以下のような違いがあります。
機能 | PIXUS TS5430 | PIXUS TS3330 |
---|---|---|
Wi-Fi対応 | 5GHz & 2.4GHz | 2.4GHzのみ |
スマホアプリ対応 | Canon PRINT Inkjet/SELPHY対応 | 対応 |
クラウドプリント | 対応(Google Cloud Print, AirPrintなど) | 対応 |
PIXUS TS5430は5GHzのWi-Fiに対応しており、より安定した接続が可能です。
また、クラウドプリント機能も強化されており、Google Cloud PrintやAirPrintを活用した印刷がスムーズに行えます。
一方、PIXUS TS3330もWi-Fi接続には対応していますが、2.4GHz帯のみのため、混雑時に接続が不安定になる可能性があります。
2. 操作性とディスプレイ
プリンターの操作性も、日々の使いやすさに大きく関わります。
特に、ディスプレイの有無やボタンの配置は、ユーザーにとって重要な要素となります。
項目 | PIXUS TS5430 | PIXUS TS3330 |
---|---|---|
ディスプレイ | 1.44型カラー液晶 | 7セグメントLED |
ボタン操作 | 直感的なUI(カラー液晶で分かりやすい) | シンプルなボタン操作(液晶なし) |
PIXUS TS5430は1.44型のカラー液晶を搭載しており、操作メニューが分かりやすく、初心者でも簡単に設定できます。
一方、PIXUS TS3330は7セグメントLEDのみのため、ディスプレイ上での詳細な設定は難しく、ボタン操作が必要になります。
3. 給紙方式と自動両面印刷
用紙の給紙方式や自動両面印刷の対応状況も、使い勝手に影響します。
項目 | PIXUS TS5430 | PIXUS TS3330 |
---|---|---|
給紙方式 | 前面カセット+後トレイ | 後トレイのみ |
自動両面印刷 | 対応 | 非対応 |
PIXUS TS5430は前面カセットと後トレイの両方を備えているため、給紙の手間が少なくなります。
また、自動両面印刷にも対応しており、用紙コストの削減にもつながります。
PIXUS TS3330は後トレイのみのため、頻繁に用紙を補充する必要があり、自動両面印刷にも対応していません。
PIXUS TS5430とTS3330の印刷品質比較
前回の記事では、PIXUS TS5430とTS3330の機能面の違いについて詳しく解説しました。
今回は、印刷品質に焦点を当て、写真印刷や文書印刷の仕上がりの違いを比較します。
1. 印刷解像度とインクの違い
PIXUS TS5430とTS3330はどちらもインクジェットプリンターですが、使用するインクの種類に違いがあります。
項目 | PIXUS TS5430 | PIXUS TS3330 |
---|---|---|
最大印刷解像度 | 4800×1200dpi | 4800×1200dpi |
インクの種類 | 4色ハイブリッドインク | 4色インク |
黒インク | 顔料ブラック(文字がくっきり) | 染料ブラック |
どちらも最大解像度は同じですが、PIXUS TS5430は顔料ブラックインクを採用しているため、文字がシャープに印刷できます。
一方、PIXUS TS3330は染料インクのみを使用しており、特に文書印刷では滲みが出やすい傾向があります。
2. 写真印刷の違い
PIXUS TS5430とTS3330の写真印刷の仕上がりを比較すると、以下のような違いが見られます。
項目 | PIXUS TS5430 | PIXUS TS3330 |
---|---|---|
写真の色再現 | より鮮やか(ハイブリッドインク) | 標準的 |
発色 | メリハリのある色彩 | やや淡め |
耐久性 | 色あせしにくい | 標準的 |
PIXUS TS5430は、ハイブリッドインクによる色の鮮やかさが特徴で、特に写真印刷の仕上がりが良好です。
PIXUS TS3330も写真印刷には対応していますが、発色はやや控えめになります。
3. 文書印刷の違い
文書印刷では、文字の見やすさや印刷の速度が重要になります。
項目 | PIXUS TS5430 | PIXUS TS3330 |
---|---|---|
文字の視認性 | くっきりとした文字(顔料ブラック) | ややにじみやすい |
印刷速度 | 速い(高品質モードでも安定) | 標準的 |
用紙の適応 | 普通紙でも高品質 | 写真用紙推奨 |
PIXUS TS5430は、顔料ブラックインクのおかげで、文書印刷時の文字の視認性が高いです。
PIXUS TS3330は文字がややにじみやすいため、主に写真印刷をメインに使う場合に向いています。
まとめ:どちらのプリンターが最適か?
ここまでPIXUS TS5430とTS3330の価格、機能、印刷品質の違いを解説してきました。
どちらのモデルが適しているのか、用途別にまとめると以下のようになります。
- PIXUS TS5430が向いている人:
- 文書印刷を多くする(くっきりした文字が必要)
- 自動両面印刷を活用したい
- Wi-Fi 5GHz対応で安定した接続が欲しい
- 写真も綺麗に印刷したい
- PIXUS TS3330が向いている人:
- なるべく低価格で購入したい
- 基本的な印刷機能があれば十分
- コンパクトでシンプルな操作を求める
最終的な選び方のポイント
どちらのモデルも優れたプリンターですが、価格よりも機能を重視するならPIXUS TS5430、コストを抑えてシンプルに使いたいならPIXUS TS3330が最適な選択肢です。
自分の用途に合ったモデルを選び、快適なプリンターライフを楽しんでください!
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