バッファローの無線LANルーター「WSR-1800AX4P」と「WSR-1800AX4S」は、どちらも人気のエントリーモデルですが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
この記事では、WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sの性能・機能・価格を比較し、それぞれの特徴や選び方を解説します。
どちらを選ぶべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください!
WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sの主な違い
バッファローの無線LANルーター「WSR-1800AX4P」と「WSR-1800AX4S」は、どちらもWi-Fi 6に対応したエントリーモデルですが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
結論から言うと、最大の違いは「ネット脅威ブロッカー」のバージョンです。
このセキュリティ機能の違いが、どのような影響をもたらすのか詳しく解説していきます。
ネット脅威ブロッカーのバージョン
WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sの最大の違いは、ルーターのセキュリティ機能である「ネット脅威ブロッカー」のバージョンです。
モデル名 | ネット脅威ブロッカー |
---|---|
WSR-1800AX4P | ネット脅威ブロッカー2 ベーシック |
WSR-1800AX4S | ネット脅威ブロッカー ベーシック |
「ネット脅威ブロッカー」は、ルーターに搭載されたセキュリティ機能で、パソコンやスマートフォンだけでなく、ネットワークに接続されているIoT機器も保護する役割を持ちます。
提供されるセキュリティ情報の違い
WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sの「ネット脅威ブロッカー」は、脅威情報の提供元が異なる点が違いとして挙げられます。
- WSR-1800AX4P(ネット脅威ブロッカー2):デジオン社(日本)の脅威情報を使用
- WSR-1800AX4S(ネット脅威ブロッカー):カスペルキー社(ロシア)の脅威情報を使用
提供元が違うだけで、基本的なセキュリティ機能は同じですが、どの会社の脅威情報を信頼するかによって選択が変わるかもしれません。
発売年とモデルの背景
WSR-1800AX4Pは2023年に、WSR-1800AX4Sは2021年に発売されました。
そのため、WSR-1800AX4Pはより新しいモデルとなりますが、基本的な通信性能は変わらず、主にセキュリティ機能の違いが焦点となります。
WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sの性能比較
WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sは、どちらもWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応した無線LANルーターです。
基本的な通信性能に大きな違いはありませんが、速度・対応端末数・有線LANポートの仕様について詳しく比較してみましょう。
通信速度とWi-Fi規格
どちらのモデルもWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応しており、最大1.8Gbps(1201Mbps + 573Mbps)の通信速度を実現しています。
モデル名 | Wi-Fi規格 | 最大通信速度 |
---|---|---|
WSR-1800AX4P | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax) | 1.8Gbps(1201Mbps + 573Mbps) |
WSR-1800AX4S | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax) | 1.8Gbps(1201Mbps + 573Mbps) |
両モデルとも最大通信速度は同じであり、Wi-Fi 6の高速通信を活かしたスムーズなネットワーク環境を提供できます。
対応端末数と安定性
WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sは、どちらも最大で約18台のデバイスを同時接続できる設計になっています。
- スマートフォン、PC、タブレットの同時接続が可能
- IoT機器(スマート家電やセキュリティカメラなど)も安定して接続
- Wi-Fi 6対応による通信の混雑緩和機能(OFDMA)を搭載
OFDMA技術により、複数端末が同時に通信しても通信の遅延が少なくなる仕組みになっています。
有線LANポートの仕様
有線LANポートの数や仕様は、両モデルとも共通しています。
モデル名 | WANポート | LANポート | 対応速度 |
---|---|---|---|
WSR-1800AX4P | 1ポート | 3ポート | 最大1Gbps |
WSR-1800AX4S | 1ポート | 3ポート | 最大1Gbps |
どちらも最大1Gbpsの有線接続が可能であり、動画配信やオンラインゲームを安定して楽しむことができます。
このように、基本的な通信性能やWi-Fiの規格はWSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sで大きな違いはありません。
WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sの機能比較
WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sは、基本的な通信性能が同じですが、搭載されている機能には違いがあります。
ここでは、セキュリティ機能・Wi-Fiのカバー範囲・メッシュWi-Fi対応について比較していきます。
セキュリティ機能の違い
WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sの主な違いは、搭載されている「ネット脅威ブロッカー」のバージョンです。
モデル名 | ネット脅威ブロッカーのバージョン | 提供元 |
---|---|---|
WSR-1800AX4P | ネット脅威ブロッカー2 ベーシック | デジオン社(日本) |
WSR-1800AX4S | ネット脅威ブロッカー ベーシック | カスペルキー社(ロシア) |
ネット脅威ブロッカーは、パソコンやスマートフォンだけでなく、スマート家電などのIoT機器も保護するセキュリティ機能です。
どちらのモデルでも1年間無料で利用でき、2年目以降は有料オプションとなります。
また、バージョンの違いによる機能差はなく、提供元が異なるだけです。
Wi-Fiのカバー範囲
WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sはどちらも、一戸建て3LDKやマンション4LDK程度の広さに対応しています。
モデル名 | 推奨カバー範囲 |
---|---|
WSR-1800AX4P | 一戸建て3LDK / マンション4LDK |
WSR-1800AX4S | 一戸建て3LDK / マンション4LDK |
Wi-Fiの届く範囲についても、基本的に両モデルに違いはありません。
メッシュWi-Fi対応の有無
WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sは、どちらもバッファローの「Wi-Fi EasyMesh」に対応しています。
- EasyMesh対応ルーターを追加すれば、広範囲にWi-Fiを拡張可能
- 親機・中継機の自動接続で、シームレスなWi-Fi環境を構築
- 家の広さや間取りに合わせて柔軟に拡張できる
EasyMeshを利用すれば、家の隅々まで安定したWi-Fi環境を構築できます。
WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sの価格比較
最後に、WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sの価格について比較してみましょう。
市場価格の傾向
市場価格は変動しますが、一般的にWSR-1800AX4Sのほうがやや安く販売されていることが多いです。
モデル名 | 価格の目安(2024年) |
---|---|
WSR-1800AX4P | 約7,000円~8,000円 |
WSR-1800AX4S | 約6,500円~7,500円 |
ただし、セールやキャンペーンによって価格が変動するため、購入前に最新の価格をチェックすることをおすすめします。
コストパフォーマンスの違い
- 最新モデルのWSR-1800AX4Pは、新しいセキュリティ機能が搭載されている
- 価格重視ならWSR-1800AX4Sが選択肢になる
- どちらも基本性能は同じであり、価格差ほどの大きな違いはない
どちらがよりお得か?
最終的にどちらを選ぶべきかは、セキュリティの違いをどう考えるかによります。
- 日本企業のデジオン社のセキュリティ情報を利用したいならWSR-1800AX4P
- 少しでも安くWi-Fi 6対応ルーターを手に入れたいならWSR-1800AX4S
どちらを選んでも、通信性能やWi-Fiのカバー範囲に大きな差はないため、価格とセキュリティの観点から選ぶとよいでしょう。
WSR-1800AX4PとWSR-1800AX4Sの違いまとめ
違いをおさらい
項目 | WSR-1800AX4P | WSR-1800AX4S |
---|---|---|
発売年 | 2023年 | 2021年 |
ネット脅威ブロッカー | バージョン2(デジオン社) | 通常版(カスペルキー社) |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax) | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax) |
最大通信速度 | 1.8Gbps | 1.8Gbps |
有線LANポート | 1Gbps × 3ポート | 1Gbps × 3ポート |
価格(目安) | 約7,000円~8,000円 | 約6,500円~7,500円 |
結局どちらが最適か?
どちらのモデルもWi-Fi 6対応で、高速通信が可能なエントリークラスのルーターです。
最新のセキュリティ機能を求めるならWSR-1800AX4P、コストを抑えたいならWSR-1800AX4Sを選ぶとよいでしょう。
自分の利用環境にあったモデルを選び、快適なWi-Fi環境を手に入れてください。
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