バッファローのWi-Fiルーター「WSR-3000AX4P」と「WNR-3000AX4」は、どちらも人気の高い製品です。
しかし、どのような違いがあるのか、どちらを選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、両モデルの性能・機能の違いを徹底解説し、用途に応じた選び方を紹介します。
WSR-3000AX4PとWNR-3000AX4の基本スペック比較
まずは、WSR-3000AX4PとWNR-3000AX4の基本的な仕様を比較してみましょう。
項目 | WSR-3000AX4P | WNR-3000AX4 |
---|---|---|
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax) | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax) |
最大通信速度(5GHz帯) | 2,401Mbps | 2,401Mbps |
最大通信速度(2.4GHz帯) | 573Mbps | 573Mbps |
有線LANポート | 1Gbps × 4 | 1Gbps × 4 |
EasyMesh対応 | 対応 | 非対応 |
この表からもわかるように、基本的な通信性能は両者とも同じです。
ただし、WSR-3000AX4PはEasyMeshに対応しており、複数のWi-Fiルーターを連携させて広範囲のネットワークを構築することが可能です。
通信速度の違い
WSR-3000AX4PとWNR-3000AX4の最大通信速度は、どちらもWi-Fi 6対応で5GHz帯は最大2,401Mbps、2.4GHz帯は573Mbpsとなっています。
したがって、単体での通信速度に大きな違いはありません。
ただし、EasyMeshに対応しているWSR-3000AX4Pは、ネットワークの拡張性を重視する場合に適しています。
対応規格とWi-Fi 6の性能
どちらのモデルもWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応しています。
Wi-Fi 6は、従来のWi-Fi 5(802.11ac)と比べて通信効率が向上しており、多くのデバイスを同時接続する環境でも安定した通信が可能です。
特に、家族全員がスマートフォンやPC、ゲーム機などを利用する家庭では、Wi-Fi 6対応ルーターの恩恵を受けられます。
有線LANポートの違い
WSR-3000AX4PとWNR-3000AX4の有線LANポートは、どちらも1Gbpsのポートを4つ搭載しています。
そのため、有線接続を重視するユーザーにとっても、どちらのモデルも十分な性能を備えています。
WSR-3000AX4PとWNR-3000AX4の機能比較
今回は、通信の安定性やセキュリティ機能など、より実用的な機能の違いを詳しく見ていきます。
ビームフォーミングやMU-MIMOの対応
どちらのモデルもビームフォーミングとMU-MIMOに対応しています。
これらの技術によって、複数のデバイスが同時に接続されても、通信の安定性が向上します。
- ビームフォーミング:接続されたデバイスの位置を特定し、電波を集中させる技術。これにより、通信が途切れにくくなり、速度も向上します。
- MU-MIMO:複数のデバイスに対して同時にデータを送受信できる機能。これにより、接続している端末が多くてもスムーズに通信できます。
例えば、家族でスマートフォンやPCを同時に使用する場合、これらの技術があることで通信がより快適になります。
セキュリティ機能の違い
Wi-Fiルーターを選ぶ際に、セキュリティ機能も重要なポイントの一つです。
WSR-3000AX4PとWNR-3000AX4は、どちらもWPA3セキュリティに対応しています。
セキュリティ機能 | WSR-3000AX4P | WNR-3000AX4 |
---|---|---|
WPA3対応 | 対応 | 対応 |
ゲストWi-Fi機能 | 対応 | 対応 |
ファイアウォール | 搭載 | 搭載 |
特にWPA3は、従来のWPA2と比べて暗号化の強度が増しており、より安全にWi-Fiを利用できます。
また、ゲストWi-Fi機能を活用すれば、自宅に訪れた人に安全なインターネット環境を提供することが可能です。
EasyMesh対応の有無
WSR-3000AX4Pの最大の特徴の一つが、EasyMesh対応であることです。
EasyMeshとは、複数のルーターを組み合わせて広範囲にWi-Fi環境を構築する技術です。
- 家の中でWi-Fiの電波が届きにくい場所がある場合でも、EasyMesh対応ルーターを追加することでカバー可能。
- Wi-Fiルーター同士が自動で最適な接続経路を選ぶため、通信が安定する。
- 従来の中継機と違い、1つのSSIDで接続できるため、部屋を移動してもシームレスに通信できる。
一方、WNR-3000AX4はEasyMeshに対応していません。
ただし、中継機を活用することでWi-Fi範囲を広げることは可能です。
WSR-3000AX4PとWNR-3000AX4の価格比較
Wi-Fiルーターを選ぶ際に、価格やコストパフォーマンスも重要なポイントです。
WSR-3000AX4PとWNR-3000AX4の価格は、販売店やキャンペーンによって変動することがありますが、一般的な市場価格は以下の通りです。
モデル | 市場価格(目安) |
---|---|
WSR-3000AX4P | 約10,000円~12,000円 |
WNR-3000AX4 | 約8,000円~10,000円 |
WSR-3000AX4Pの方が2,000円~3,000円ほど高い傾向にあります。
この価格差は、EasyMesh対応や高機能な無線制御などの違いによるものです。
コストパフォーマンスの違い
単純な価格だけでなく、機能と価格のバランスを考えることも重要です。
- WSR-3000AX4P:価格は少し高めですが、EasyMeshに対応しているため、将来的にWi-Fi環境を広げたい人には適しています。
- WNR-3000AX4:価格が抑えられており、基本的なWi-Fi 6の性能を求める人にとっては、コスパの良い選択肢です。
どちらもWi-Fi 6に対応しているため、単体での通信速度に大きな違いはありません。
しかし、Wi-Fiエリアの拡張性を考える場合、WSR-3000AX4Pの方が利便性が高いでしょう。
どんな人にどちらがおすすめ?
WSR-3000AX4Pがおすすめな人
- 将来的にWi-Fiを拡張したい人(EasyMesh対応)
- 大きな家や広いオフィスで利用する人
- 複数のデバイスを同時接続する環境で使いたい人
特に、広範囲にWi-Fiを届けたい場合や、複数の部屋で安定した通信を求める場合は、WSR-3000AX4Pが適しています。
WNR-3000AX4がおすすめな人
- 手頃な価格でWi-Fi 6を導入したい人
- EasyMeshが不要で、単体での使用を考えている人
- 比較的小規模な住環境(1LDKやワンルーム)で利用する人
価格を抑えつつ、Wi-Fi 6の高速通信を手軽に利用したい場合は、WNR-3000AX4がコストパフォーマンスに優れた選択肢になります。
WSR-3000AX4P vs WNR-3000AX4|性能・機能の違い まとめ
3回にわたって、WSR-3000AX4PとWNR-3000AX4の違いを詳しく解説してきました。
最後に、それぞれの特徴をまとめます。
項目 | WSR-3000AX4P | WNR-3000AX4 |
---|---|---|
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax) | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax) |
最大通信速度 | 5GHz帯:2,401Mbps / 2.4GHz帯:573Mbps | 5GHz帯:2,401Mbps / 2.4GHz帯:573Mbps |
EasyMesh対応 | 対応 | 非対応 |
ビームフォーミング | 対応 | 対応 |
MU-MIMO | 対応 | 対応 |
セキュリティ(WPA3) | 対応 | 対応 |
有線LANポート | 1Gbps × 4 | 1Gbps × 4 |
市場価格(目安) | 約10,000円~12,000円 | 約8,000円~10,000円 |
どちらのモデルも、Wi-Fi 6対応で基本的な通信性能は同じですが、EasyMeshに対応しているかどうかが大きな違いとなります。
どちらを選ぶべきかの結論
結論として、次のように選ぶのがおすすめです。
- 広範囲で安定したWi-Fi環境を作りたい人 → WSR-3000AX4P
- 手頃な価格でWi-Fi 6を使いたい人 → WNR-3000AX4
どちらのルーターも優れた性能を持っていますので、自分の使用環境に合わせて最適なモデルを選んでください。
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